2022/03/31 14:33
日常の簡単なお手入れ方法
・外したらすぐに拭く
ご使用後のジュエリーは、汗や皮脂などで汚れています。
そのままにすると、ジュエリー本来の輝きが損なわれてしまうこともあります。
(化粧品、ヘアスタイリング剤、香水などの油分やアルコールはジュエリーにとって大敵です)
外したら、すぐに柔らかい布などで汚れを拭き取ってから保管するように心がけましょう。
・保管方法
宝石の硬度は、ダイヤモンドのように硬いモノからパールのように柔らかいものまで様々あります。
硬い宝石と柔らかい宝石を一緒に保管すると擦れ合って傷がつく原因にもなります。
ジュエリーを保管する際は、宝石同士がぶつかり合わないように、小袋や宝石箱の仕切りを上手に使い、一つずつ保管するようにしましょう。
・外した方がいいシーン
水仕事、入浴、プール、温泉など、ジュエリーが水に濡れてしまう時はなるべく外しましょう。
石鹸や湯垢などが宝石の輝きを曇らせてしまいます。
また、ジュエリーは、塩素や硫黄に弱い為、宝石や地金が変色してしまうことがありますのでご注意下さい。
就寝時も、ジュエリーの変形や怪我の原因になることがありますので外すことをお勧めします。
家庭で出来る簡単なお手入れ方法
◇シルバー(シルバーだけのリングやチェーンネックレス、ブレスレット)
①専用クリーナーか中性洗剤を入れたぬるま湯につけて、柔らかいブラシで軽くこすります。
リングの裏側やチェーンの隙間もよく磨いてください。
②必ず真水につけて、専用クリーナーや中性洗剤をよくすすぎます。
③柔らかい布で水分をきれいに拭き取ります。
◇14KGF
14KGFは、真鍮に14金のゴールド圧着を施したもので、その金の重量が総重量の20分の1以上の場合、ゴールドフィルド(金張り)と呼ばれています。
熱と圧力を加えて金合金をコーティングをしているため、金メッキ(ゴールドプレイテッド:gp)と比べてコーティング層は20~30倍も厚く、耐久性も優れています。
そのため、金メッキのようにすぐにメッキが剥がれる心配はほとんどなく、地の金属が露出することは基本的にはありません。
また、下地に使用されている素材も、ニッケル、クロム、マンガン、コバルトの含有率は0.01%以下となっており、一般的に金属アレルギーを起こしやすいといわれている物質は殆ど含んでおりません。
14KGFは、汗や水に弱い素材です。
着用後は、柔らかいコットンや布(いずれも乾いたもの)で、やさしく皮脂や汚れを拭き取ってください。
※市販の金属磨き布を使うと14金が剥がれてしまう恐れがありますので、使用しないでください。
◇ブラス(真鍮)
ブラスとは、銅銅と亜鉛を使って生成された合成金属のことで、深い色合いと重厚感のある輝きが特徴です。
しかし、ステンレスなどに比べて湿気や水分に弱く、濡れたままにしておくと、変色や緑青(ろくしょう)という錆の発生原因となります。
着用後は、やわらかいコットンや布(いずれも乾いたもの)で、やさしく皮脂や汚れを拭き取ってください。
また、しばらく使わない時はビニール袋などに入れ、空気に触れないように保管しておくと変色を抑えることができます。
◇パール
汗や酸に弱いパールは、大変デリケートです。
外したら、その日のうちに柔らかい布で拭きましょう。
また、パールは硬度が低く傷がつきやすいため、保管するときは他の宝石にあたらないように注意が必要です。
◇カラーストーン
カラーストーンの中でも硬度が高い、ルビーやサファイア、キャッツアイ、アクアマリンなどは、中性洗剤を使ったお手入れが可能です。
(お手入れ方法は地金と同じです)
◇衝撃に弱い宝石(オパール、ターコイズ、インカローズなど)
柔らかい布で拭く程度にとどめましょう。
同じ硬度の石どうしがあたると双方に傷がつくので、一つひとつ布にくるむか、小袋に入れて離して保管しましょう。
◇ルドラクシャ
ルドラクシャは、ホルトノキ科インドジュズノキ(Elaeocarpus Ganitrus Roxb, Elaeocarpus sphaericus)の実です。
①40度前後のお湯に液体石けんを加え、ルドラクシャをしばらく浸けます。
②毛先の細いブラシ(歯ブラシなど)で、ビーズの穴にこびりついた汚れや垢を落とします。
③水でよく洗い流し、数時間自然乾燥させます。
④ブラシなどをもちいてオイル(サンダルウッド・オイル、オリーブ・オイル、ごま油など)を塗り込みます。
※ビーズが乾いていると感じたときなどは、適宜オイルを塗り込むことで、ビーズが長持ちします。
◇ニャンドゥティ
ニャンドウティは、細い糸を使ってひと針ひと針手縫いで刺繍を作成しているため、大変繊細なお作りになっております。
強い力が加わると破損の原因になりますので、お取り扱いには十分にご注意ください。
また、水や液体に濡れると、型崩れの原因になります。
入浴や水場等では、必ず外すようにしてください。
◇スワロフスキー・クリスタル
スワロフスキー・クリスタルはクリスタルガラス製のビーズで、光の反射加減により虹色に見える輝きが魅力です。
しかし、ボディークリーム・香水・ヘアスプレーなどの化学物質を使用した製品が付着してしまうと、劣化の原因になる恐れがあります。
入浴や水場等では、必ず外すようにしてください。
また、着用後は、やわらかいコットンや布(いずれも乾いたもの)で、やさしく皮脂や汚れを拭き取ってください。
スワロフスキー・クリスタルは高温と直射日光にも弱いので、着用時以外は、熱と光が直接当たらない場所で保管してください。
◇ジュエリー全般
ジュエリーは、繊細なお作りになっております。
引っ張ったり強い衝撃を与えたりすると破損や変形の原因になりますので、お取り扱いにはご注意ください。
また、しばらく使わない時はビニール袋などに入れ、空気に触れないように保管しておくと変色などの劣化を抑えることができます。
※破損の際はお修理も承っておりますので、お気軽にご相談ください。